ELYSIAN AMT
AMT(air motion Transformer)は従来のソフトドームツィーターと比較して根本的に異なる空気移動をします。
大型であり軽量なダイヤフラムは強力な磁場に浸漬され金属のスリップの表面を横切るように駆動します。

音声信号によって収縮と拡張を繰り返しプリーツ間の空気を圧縮し加速度的にエネルギー量を増幅させます。
これはダイヤフラムが常にモーターシステムの制御下にあることを意味し正確にドライブさせます。
AMTは速度トランスデューサーであるため非常に高速な電圧変化と動力を生成し、その結果低歪み且つ高いS/Ｎ比を達成。
滑らかでありながらスピード感のある高域の再生特性が魅力であると同時に広範囲にわたる拡散特性を実現。
リラックス感に満ちたリスニングルームを実現します。

ミッドレンジ・ウーファー
(グライファイバーマトリックスコーン）
ミッドレンジは低質量でありながら高い剛性が得られるグラスファイバーとマトリックスの合成素材を採用。
歪みを制御する為、可塑性が高く耐久性に優れた素材をコーティングすることでより感度と精度に優れたAMTツィーターと適合します。

中央に位置するフェーズプラグはワイドレンジ対応に成形されており中心から離れていても正確に音楽信号に反応し試聴ポイントによって生じる聴感の変化を最小限に留めます。
軸外でも広い帯域にわたって出力を直線化するよう特別に設計されており、リスナーがどこに座っても音楽に対する自然なレスポンスを高めることができます。
コーンの駆動エネルギーは渦電流を制御し、インダクタンスを線形化し帯域幅を広げ歪みを減らすためにアルミニウムリングを取り付けた磁気ギャップを中心とした25mm、2層ボイスコイルから得られます。

バスレフポート（SLPPテクノロジー）
ベースユニットには、Wharfedaleの特徴であるスロットロードポートを進化させたものが搭載されています。
SLPP（Slot-Loaded Profiled Port）と名付けられたこのポートは、バスユニットのリア出力が無駄にならないようにするためのものです。

低周波のエネルギーはスピーカーの底面にあるスロットに排出され、高い内圧と部屋の低圧を等しくするよう特別にプロファイリングされています。
これにより、バスレフ方式にありがちな歪みが軽減され、ポートの効率も向上しますので室内の空気が均一に分散されるので設置場所を選びません。
バスユニットとSLPPバスレフシステムの能力は驚くほど高く、轟くような低周波情報のインパクトを感じることができます。1Wの入力に対して92dBという高いシステム全体の感度は、あらゆるアンプでも無理なくダイナミックレンジをフルに発揮させることができます。

ELYSIANのクロスオーバーはドライブ・ユニット間のブレンドがシームレスになるように微調整が施されています。
スロープは、個々のドライバーの音響特性をモデル化し、リンクウィッツライリー特性に合わせ、クロスオーバー周波数は各ドライブユニットの最適なリニア性能を最大化するよう選択されています。
特に注目すべきは、ドライブユニット出力全体の位相の一貫性で、幅広い着座位置を可能にし、リスニングルーム全体でパワーレスポンスが極めてリニアになるよう促しています。

クロスオーバー・コンポーネントは透明性の高いものが選ばれており、低音と中音にはアンプがドライバーをコントロールしやすい低DCRのシリコン鉄芯コイル、高音には空芯コイル、信号経路全体には低ESRポリプロピレン・コンデンサーを採用し、音楽の細部を余すことなく聴かせるように配慮しています。
楽器のフルボディを無理なく聴くことができ、音楽リサイタルの完全なダイナミクスを楽しむことができます。
ソロピアノ、フルオーケストラ、ジャズトリオ、マルチインストゥルメントロックなど、ELYSIANは演奏のスリルと興奮をあなたのリスニングルームにお届けするのに十分な能力を備えています。